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その後のシロ(ネコの事故死から一ヶ月) [ねこ と いぬ]

 美人だった「お母さん」、細面で端整な顔立ちの「プチ」、ちょっと頓狂な感じもする「シロ」、この三匹の平穏な暮らしが突然こわれてからひと月。

 玄関先で面倒を見ていた地域ネコのうちの二匹が相次いでクルマにはねられて、あっけなく亡くなってから今日でひと月が過ぎた。

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すっかりと落ち着いてきた現在のシロ

  母ネコと、その息子二匹の三匹で仲良く暮らしていたのが、突然の事故で息子の一匹だけになってしまった。いちばん白っぽい毛並みから、単純に「シロ」と呼んでいたそのネコは、これが雄ネコかと思うほどにおとなしい。たぶん、生まれてこの方もう八年にはなるのに母ネコの元を一度たりとも離れることがなかったと思う。自分の世界を求めて、あちらこちらへ遠征するというようなネコらしい習性はまったく見られなかった。

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去年の10月。真ん中が「お母さん」、下がプチ。右がシロ。左上のいちばん大きいのは遠戚関係の「チビ」、いまはきっとどこかで暮らしているはず。

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今年一月頃の「お母さん」

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三月頃のプチ


 夕方の母ネコの事故の後も、さほど戸惑った様子は見られなかったけれど、とにかくそれまで文字通り肌を寄せあい生きてきた家族である。突然ひとりになったシロが、母や兄弟を探してフラフラとコワイ道路に出てしまうかもしれない。
 とにかく、大人しいというか、用心深いというか、いや臆病ともいえるほど、我が家の玄関先から一歩も外へ出ないネコである。たぶん、大丈夫とは思いつつ、やはり気にかかる。なにしろあれだけ用心深かった母ネコが、危険がいっぱいの道路に出てしまったのだから。

 家ネコとの相性や病気など、気になることは多々あったけれど、といってそのままにしておくのは忍びない。咄嗟の判断で、家の中で面倒をみることに。
 徹底的なシャンプーや爪切りと、まずは外見上の身繕い。気になる健康状態は、四、五日経ってから動物病院で診てもらった。
 素人目にも分かる鼻炎、これは慢性的な様子もあって、ちょっと厄介らしい。それでも外耳炎と併せて抗生剤でほぼ回復。オナカの虫退治の薬、それと蚤取りも済ませて、やっと一息。

 とうのシロは、早々と自分の居場所も確保。ずっと家ネコで育ったとも思えるほど新しい環境に馴染んでいる。この点は、ほぼ心配なし。
 ただ、先住の生粋家ネコである二匹、これはやはり戸惑いと敵愾心とが入り混じった複雑な心境に陥ったのは間違いない。
 とくに、これまでおやまの大将だったキタルは心中穏やかなはずはない。表だった喧嘩はしないが、じわじわっとイジメる素振りをときどき見せている。
 この環境の変化から二週間目くらいの頃、ちょっと神経質な傾向のあるキタルは三日間飲まず食わずのハンガーストライキに入った。いや、キタルにしてみれば、かなり切迫した状況だったと思う。たぶん、精神的に参ってしまったのだろう。あと一日様子がおかしかったら病院へ、と思っていた四日目に、やっと元どおりのパターンに戻った。
 弟分のナナの方は、図体は自分がいちばん大きいくせに、どうも今度の新参者は苦手と見えて、それとなく距離を置いた関係を保っている。これは、どちらかと言えば新参のシロの方が優位。
 ともかく、キタル・ナナ・シロ、この三匹の秩序が落ち着くまでには、もう少し時間がかかりそうではある。

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一時、神経衰弱気味になったキタル

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どこかシロと似ているナナ

 いっぽう、我が家の拾いペット第一号の犬のフクは、新参者のことも眼中にあるのかないのか、まったく変わらぬ生活。食欲旺盛なシロが食事のときに器に首を突っ込んだときにはさすがに、ちょっと怒ったけれど、ま、すでに二匹のネコを迎え入れた経験があるせいか、いたって落ち着いた暮らしぶりである。
 ただ、念入りなシャンプーでも落としきれなかったシロの蚤が移ってしまったようで、痒さのあまり噛んだお尻あたりの毛が抜けてしまった。いい迷惑だったよなぁ。

 そもそも、ネコはあまり好きではなく犬派だった。でも、一緒に暮らせば、それはそれで楽しいし、やはり可愛いものである。私のアレルギー性喘息には良くないし、それに手間だってけっこうかかる。でも、これも縁。縁あって一緒に暮らすようになったのなら、その縁もちゃんと全うしよう。
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anan

e-g-gさん、こんにちわ。

シロちゃん、落ちついてよかったですね。キタルくんがどうなるか心配だったけど、何とか調整して暮らしているのですね。全員がオスというのが、同居を難しくさせているのでは。

このところ米原万理さんにはまっているのですが、彼女が飼っていた犬・猫について書いた「ヒトのオスはかわないの?」に、P.ネヴィル著 "Do Cats Need Shrinks?"(邦訳「猫に精神科医は必要か」)が、良い本だと書いてありました。今後、3匹の調整が難しい時、参考にされたらと思います。アマゾンで買えそうです。
by anan (2008-06-11 18:08) 

ヒロノミンV

 こんばんは。
 お母さん猫とブチの写真を見ると、胸が詰まります。写真で見るシロはチーターや豹のような面構えで、男前に見えますよ。
 実家では猫を飼っていましたが、車道とは区画が隔絶された住宅街だったので、放し飼いでした。気ままな猫ちゃん達を家の中で面倒を見るのは大変でしょうね。
by ヒロノミンV (2008-06-11 20:37) 

こぎん

親子、遠縁の猫までがひとつ屋根ならぬ。。。箱の中で寄り添っている姿・・・
考えさせられるものがありますね。
狭いながらも楽しい我が家・・・そんな時代が人間にもあったのね~。

シロちゃん、終の棲家で安住してくだされ~。
なんとか受け容れてもらえて・・・よかったです。
by こぎん (2008-06-12 09:14) 

anan

すみません。米原万里さんです。(りの字、間違えてました。)
by anan (2008-06-12 15:56) 

HEIJI

時間をかけて新しい関係を作るんですね。ヒトと同じ・・・いや、ヒト以上なのかな。三匹がうまくやっていけますように・・・。
自分は犬も猫も今のところ飼う気はありませんが、縁があれば飼ってしまうと思います。飼えるものならきっと飼ってしまうと思います。
by HEIJI (2008-06-13 00:49) 

e-g-g

◎ananさん
「訂正」もありがとうです。
 "Do Cats Need Shrinks"、う~んチェックしておきますね。
ともかく突然出現した三匹ネコ社会、
体制が落ち着くまでには、もすこし時間がかかりそうです。

◎ヒノミンVさん
事故に遭った二匹の写真は、あまり見ませんでした。
やっぱり不憫です。

玄関前と家の裏の二ヶ所が行動範囲だったシロにとっては、
家の中は安心できるようで、すでに外の世界を怖がってます。
小姑のようなキタルさえいなければ天国でしょう。

◎こぎんさん
とくに寒い冬のあいだは、
どこにどの子がいるのか分からないほど、
体を寄せ合って過ごしていましたね。
きっとお互いの体温で暖めあっていたのでしょう。
私の膝の上でいちばん寛ぐのは、
その習性が身についているシロです。
ほかの二匹は、義務感だけです。
育て方、間違えたかな?

◎HEIJI☆さん
神経質、繊細、ある種の獰猛さ、
そんなこんなが入り混じったネコ、
そこが面白いといえば面白いのですが
関係構築はなかなか厄介かな、と思います。
もう少し注意深く見ていきましょう。
by e-g-g (2008-06-13 14:25) 

e-g-g

◎カフェオランジュさん
◎奥津軽さん
◎一真さん
◎xml_xslさん

niceを、ありがとうございます。
by e-g-g (2008-06-13 14:26) 

masa

育った環境って関係あるんですね
一緒に飼うって選択、難しい事だったんだけど
もうちょっと時間がたてば。。
e-g-gさんの気持ちがねこちゃん達に通じるといいですね。
それにしても。。みんなカワイイです(^^)/
by masa (2008-06-14 13:22) 

響

そうだ・・・蚤の季節ですね。
風呂に入れてやると水没から逃れようとした蚤がみんな
顔に集中して「ワッ!こんないいたんだ!」ってビックリします。
家の中で飼ってる猫の方が多いみたいですね。
犬派でもやっぱり猫の可愛さにメロメロですか?
犬とはちがった癒しがありますよね。
by (2008-06-15 09:20) 

e-g-g

◎masaさん
産まれて間もないころであればともかく
シロは8歳、もともと居る二匹は6歳と5歳(だったはず)、
やはり落ち着いた関係になるまでには、
それなりの時間がかかるのでしょうね~
ま、彼らもけっこう折り合いを付けてやっているようですが

◎響さん
外に居たネコをシャンプーすると、
ほんとに面白いほどいますね、蚤!
えっ?家ネコに蚤は多いんですか?
我が家にもともといる二匹は、まったくいませんよ、
新入り君も二度のシャンプーと「蚤取り薬」で
いまは根絶ですけれど、、、

ネコは飼ったことがなかったので、
馴染みが薄かったんですけど、
そばにいるとけっこう可愛いやつらです。
犬も良いですけどね、ネコも、、、

by e-g-g (2008-06-18 00:47) 

e-g-g

◎フェイリンさん
◎Krauseさん
◎ハイマンさん
◎Nicoli♪さん
◎masugiさん
◎akiponさん

nice、ありがとうございます。
by e-g-g (2008-06-18 00:50) 

barbie

ネコの間にもやっぱり人間関係みたいなんがあるのかな〜ネコ関係!?
by barbie (2008-06-21 07:36) 

e-g-g

◎barbieさん
家のネコが二匹のときはそれなりに落ち着いてましたけどね、
三匹になったら、けっこう微妙な関係です。
仲良くやってくれればいいんですけどね~
三人三様、いや三匹三様です。
by e-g-g (2008-06-24 18:06) 

e-g-g

◎デザイン屋さん

nice、ありがとうございます。
by e-g-g (2008-06-24 18:07) 

sanjinsai

なじんできたみたいで良かったですね!
by sanjinsai (2008-06-24 20:59) 

井上酒店

ネコってある時期が来れば、親は子供をほったらかして、旅に出る見たいですが、e-g-gさんの所では、ちゃんと親子関係が出来ていたんですね。やはりネコも家族ですから、悲しかったでしょうね。これからも、素敵な飼い主で居て上げて下さいね。僕も捨て猫などを見ていると、何とかして上げたいとは思うんですが・・・今の所では飼えないし、かといって餌を毎日あげる事も出来ないし、難しいですね。
by 井上酒店 (2008-06-25 23:13) 

e-g-g

◎sanjinsaiさん
いろいろとコメント、ありがとうございます。
ネコの社会もなかなか複雑なようですけど、
そうですね、少しずつ馴染んでは来たようです。

◎井上酒店さん
ネコは独立心の強い生き物、と私も思っていました。
でも、この家族はほんとうに仲が良かったです。
というより、少しは自立したら?と言いたくなるほど、、、
きっと寂しがり屋なんでしょうね、
人の膝の上でいちばん長くおとなしくしているのはシロです。
地域ネコを見ていると、健康100%というのは
ほとんどいませんね、目が合うと辛いです。

◎takemoviesさん
nice、ありがとうございます。
by e-g-g (2008-06-27 23:41) 

東雲

色々な事があったのですね・・・。

シロちゃん(くん)を見て なんて上品なネコちゃんでしょっ!って
思ったのですが そこには e-g-gさんの涙ぐましい(?)努力があったのですね?
でも お母さんもブチも それからe-g-gさんちのネコちゃんたちも
みんなキレイで みんな似ているように見えます。

「縁」って 不思議なものですね。
by 東雲 (2008-07-05 00:43) 

e-g-g

◎東雲さん
シロ、上品ですか〜?
今のところ我が家では、いちばんの大食漢ですけど、、、

以前からいる二匹(キタルとナナ)も、
シロ一家とは遠縁関係です。
たぶん、又従兄弟くらいにはなるのでは?と思います。
ネコ達自身は、その「縁」を知ってか知らずか、、、
そのあたりは、良く分かりませんが、
ともかく、仲良く暮らして欲しいものです。
by e-g-g (2008-07-07 00:40) 

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